愛のコンサート
昨日、私自身にとっては到底不釣り合いに見受けられると思われるが、実はある方よりコンサート券を頂き、たまにはと思い、昨日行ってきました。
会場に行き、周囲の方々を見渡す限り、場違いの状況と思いながらも来たからには一曲でも聞いたら帰ろうと思いつつ作曲家の神津善行様さんの終戦後から昭和の時代のオーケストラとしての歩んできた道などに興味を持ち聞き入ってしまいました。
マリンバは「レ」の音しか出せず、本来はオーケストラの演奏には不釣り合いである事やお琴のように演奏に合うが取り入れない点などの解説して頂きながら指揮者によってそれらの良い音色の特長を捉え、それらを交えたオーケストラとしての生演奏を聞き、一時の心の豊かさと感動を覚えました。
帰途の中、音楽を聞く事で本来、失っていた心の豊かさを得る事ができることと人間関係において指揮者のように人それぞれに良い点のみを見出す事をせず、欠点だけを浮き彫りにした捉え方の自分に反省するばかりでした。
たまには日々の仕事に追われるばかりではなく、オーケストラの生演奏を聞き、心の豊かさを得ることが必要だと感じました。
昭和時代の貧しさの中にはまだ「心」が有ったような気がします。また音楽でも「心」に伝わる印象に残る。その時代に合った曲が数多かったような気がしますが、今、そのように感じることが少なくなっているように思われます。
その点では作曲家の神津善行さんも同様な話をしていました。
今の殺伐とした世の風潮、勝組み、負け組みを作り出す資本主義の限界だからこそ、ポスト資本主義には心のあるビジネスが求められるのではないかと思います。
その為にはたまの「心」の豊かさを感じるオーケストラによる演奏を聞く事や日常の生活の中に音楽を聴く事も必要と感じます。