2015/12/11 金曜日

昭和の時代

Filed under: 未分類 — wakayama @ 6:50:09

テレビで放映していた「とんび」を1〜10話までの全巻を休日に見る。

そのドラマの中で生まれてくる子供の名前を決めるにあたり、男だったら旭、女だっら小百合にすると決めるシーンを見て、昔のi懐かしい映画などを思い出す。

ドラマのストーリーは、男手一人で子供を育てながら子供が成長していく過程の中で昭和のほのぼのとした人情感あふれる内容のドラマであった。

どことなく世渡り下手で猪突猛進の父親を居酒屋のおかみさんやら僧侶らが、バカな親父だからと言いながらも都度、母親のいない子供に不憫な思いをさせないよう
家族の一員のように助言をしたり、時には、親でもないのに叱ったりで、その当時は、近所の方々も家族同然のように接したありふれた光景であったように思える。

それに比べてば、今の時代、近所との交流もなく、隣の人は何する人ぞの風潮、近所の子供に注意をしたりすれば、変わった人だから気をつけてと子供に言い聞かせたり、挙句の果ては警察沙汰になるケースも見受けられる。

世知辛い世の中、親だけの偏った見方による教え方では、バランス感覚がない人間になるのではと思うが。。。。子育ても、子供にとっても逃げ場がなく大変なように感じる。

私自身、親父のちゃぶ台返しは何度も見た。その度ごと後で近所の方に聞くか、聞かれるかは日常茶飯事、そうやって親父の気持ちを知る事ができた。
親父だからといえども所詮、人間、虫の居所が悪ければ間違ったことをするのだと子供ながら分かったことが多々、あり、バランス感覚を養ったような気がする。

近所の晩御飯のおかずは匂いで分かり、好物であれば自分の家では食べず、よく食べに行ったものだ。ズボンはお古かお下がりでも平気、近所の殆どが貧乏であったが、それを悲観することなく、近所での隠し事などできず、夫婦喧嘩の理由なども風の便りで包み隠さず、知られる事も普通。

おやつなどはなかったものの近所の台所に行き、漬けていた沢庵、梅干しをおやつ替わりに食べる事も、近所の方から告げ口や怒られることも普通の時代。

しかし、今の子供たちよりも現実には叶わないほどの大きな夢も希望もあり、心豊かだったような気がする。

大きくなったら長嶋選手や王選手のようにプロ野球で活躍したいなぁーと夢を見ていた子供時代の時に、トンビから鷹は生まれない、トンビはトンビのまま、親の顔を見れば子供がわかると親父には、よく言われたものだったが。。。。。それを物語るかのように

ドラマの最後に子供が空を見上げ、「あっ、鷹とトンビが。。。」と子供が言うと、父親が「鷹に似たとんびとトンビの二羽だよ」と言うセリフが実にドラマの内容を一言で語ったように思えました。

昨日、「男と女の間には深くて長い河がある」の歌や大島監督がスピーチ中に拳で殴ったこともある昭和の時代で活躍された野坂昭如さんが亡くなられた。

個性のある人、感動を与えたくれた人、夢を与えてくれた人、いろいろな意味で昭和の時代があったからこそ今があるのだと感じながらも私自身、良き時代を振り返る事ができることへの感謝の気持ちです。

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