今、思うこと
昨年の今頃は、人生初めての経験でもあった入院をしていました。病院の先生からは、1週間程度と言われ、入院したもののいっこうに改善することなく日々、24時間の点滴で両腕は、注射針の跡が青く残り、睡眠不足の毎日でした。
食事というと、こぼさないようにサランラップで包んでいるおかず、目が不自由な人は、サランラップの上から醤油やケチャップをかけたりすることがあり、私自身も間違うことが多々、ありました。
入院して一番、嫌な事は、朝の検査時間、 教授を筆頭に20入ぐらいで中には、インターンの方もいる。
各病室の患者を一箇所に集め、検査をするものの、その病名についてインターンの方へ指導したり、患者にとっては、モルモットのような心境、周囲の見せ物のようで耐え難い内容であった。
担当の医師より、患者の近々の状況を教授に説明、その教授から「あっ、そう」の返事の後に、様子を見て下さい。
私自身が受けた言葉は、「この病気は原因が分からないし、時間がかかるよ、しばらくは、点滴で対応する方法ですね」と言われ、かなりショックを受けた。
しばらくという期間は、いつまでなのか確認するものの 「この病気は、原因不明なので時期は言えない」と言われ、どん底に突き落とされた心境であった。
今、思えば、入院することもなく、点滴をすることもなかったように思われるが、その当時を振り返れば、日々の視力がどんどん下がる中で、溺れる人間、藁も掴む状況になる事は、当然のように思う。
もう少し、そういう患者の立場に立って病院も対応をして欲しいものだと感じる。