マスメディアのあり方について
以前にも何度か言ってきたが、マスメディアのあり方自体に疑問を感じている。こぞって視聴率を上げる為にある部分のみを面白おかしく報道する。
それを「あっそうなんだ」とその部分のみを鵜呑みにして見る視聴者が多いのも問題であるが、どうしてだろうと判断をする前に次の話題が入る。情報をいかに早く報道することが大事であっても情報自体が多く、消化不良を起す傾向にある。
そんなことが日常の生活の中にある為にある人が「こうなんだよ!」と言えば「何でそうなんだろう」と考えることなく「そうなんだ!」と鵜呑みをすることがしばしある。
「どうしてなの」と聞いて見れば「どうしてかは、わかりません」と返って来る。
さらに「自分の目で見たの」と言えば「確認してみます!」の返事。
相手の話しや情報を素直に受け入れているのか、それとも考えること自体が面倒なのかは分からないが、受け入れる前に自分が納得する為に見聞することが大事と思う。
私共の業界においては、2〜3前に大手の派遣専門の会社が魅力ある話題を撒き、開発者への個人登録をさせ、いろいろな業種へ派遣させたが、不況となった今、それが派遣金額の値下げへ拍車を掛け、足かせとなっている。
そんな中でSE、PGとしての人材を育てるのではなく、使うことが目的の為に派遣先より言われた内容を疑問を感じることなく、素直にこなすことしかできない。(リスク回避)
しかし、不況となれば一番、最初に切り捨てられる。影響を受けることが多い業種である。その影響でSE、PGの人材も育たない悪の循環。
マスメディアの情報やきらびやかな一時的な話題の表面だけに囚われ、その結果が派遣切りや仕分け作業での物議など人ごとのように見ているものの、最後には、やはり自分自身の身におきてはじめて実感する。
もう少し、自分の視覚、立場に置き換えて見る癖付けが必要、影響を受けるだけではなく、その立場になったつもりで予測し、その予測に応じた行動こそが今は大事だと思う。
常に当事者(相手)の立場になった観点で物事を見て、考え、行動することができる感性豊かな、熱き心を持った存在こそが今の時代において求められるものと思われます。