終戦記念日が近ずくにつれ
一昨日、朝早く目が覚めたのでテレビをつけたら硫黄島における星条旗を立てた兵士の生涯をまねいた映画が放映されていました。
国は、彼らを英雄扱いし、国債を買って頂く為のPRに利用したり、事実を言えず、遺族の方々との面会時の話しでも制約を受け、美化された話しに振り回され、最後には、人生を翻弄された人、自分自身を取り戻す為に放浪する人、沈黙を守る人、それぞれの人生を歩む結果となってしまう、実に考えさせられる内容であった。
アメリカは、総力戦で当初は、5日で硫黄島を制圧できると思って上陸したのであったがとの話しのくだりから始まるのであるが。。。。その時の日本兵はどんな気持ちでアメリカ兵の上陸を迎え撃ったのだろうかと思うとすぐにでも調べたいという衝動にかきたてられました。
以前から硫黄島の玉砕という、いたたまれない戦争の悲劇の1ページとの思いがあり、上辺だけでそれ以上に知ろうとも思っていませんでした。
アメリカ兵、約7万人、対する日本兵は、約2万1千人、そのうちアメリカ兵3万人、日本兵2万人もの戦死をした硫黄島の戦い。
栗山中将の一方的な考えのみで多くの日本兵を玉砕させたと信じ込んでいましたが、調べることでとんでもない逆の真意があったことに気づきました。それは、無駄死にしないよう生きるという執着心を待って、命を無駄にせず、本土を守る為、最後の最後まで敵兵を一人でも多く討つ気持ちを持つよう言い伝えていた事でした。しかし、中には命令に従わず、死は、美徳と思い、玉砕した方もいたそうです。
硫黄島での戦い自体の目的は、アメリカにとってもこの戦争の惨さを知り、戦争を終わらせるきっかけになればとの思いがあった為に硫黄島決戦の前に、日本本土へ、これ以上の犠牲を出させず、硫黄島が陥落した場合、早期の戦争終結、降伏をするようお願いとして伝えていたことが分かりました。
硫黄島における殆どの日本兵は死ぬことへの恐怖心はなく、ただひたすら国を守ることへの思いが強かったことが団結心となり、防空壕や地下トンネルを掘る際、手やヘルメットのみで早期完成に漕ぎ付けたそうです。今でもまだ無傷の地下トンネルもあるそうです。
アメリカでは今でも国を挙げて、戦没者の慰霊祭を執り行っているそうですが、日本は、多くの方が無関心でいるのが現状です。まだ2000体以上の遺骨が収拾されていないのが現状なそうです。
今、私達は、多くの戦争犠牲者の御魂のお陰で平和という国が築かれていることを私を含め、再認識すべきことですが普段の行動、言動を思えば、反省することが多いように感じます。
あさって8月15日の終戦記念日でも今の日本のあり方をじっくり考えてもいい日ではないかと思います。
ちなみに8月16日には、テレビで『硫黄島からの手紙』も放映するそうです。