震災から5日目
昨日より避難場所における避難者リストをインターネットで公開しているとのことで何度となく検索を試みるが、アクセス数が多いのか繋がらず次の朝一番に試みようと早めに就寝する。
本日、朝3時に起床し、携帯電話の履歴を眺め、昨晩10:40分頃に2度、見慣れない電話番号の留守番電話があり、電話をするのも早すぎると思いながら4時〜6時頃まで試したもののアクセスができず、半ば諦めモードの時に1本の電話が入る。
妻の母からの携帯電話の番号が、思わず手に取り、「もし、もし」と聞き取れなかったものの声が聞こえた瞬間、こみ上げる涙を我慢しながらお互いが「良かった、良かった」と言い合いながら次の言葉が浮かばない。
少しして駄目もと思い、弟の携帯電話に電話、ちょっとは反応がなかったものの今までと違うと感じた瞬間に、プルル〜ルと発信音が続く、あっ、繋がったと思った時に「もし、もし」と弟の声を聞き、「良かった、良かった」繰り返す、弟家族全員の無事を確認後、手短に済ませ、電話を切る。
しばらくして見知らぬ携帯電話番号から電話が来る、電話に出ると弟の娘からの電話であることを知る。また、「良かった、良かった」と話しをするだけであるが、感無量の気持ちでいっぱい。
被災地では、被災者自身一人一人が、周囲の被害状況もわからず、情報を得る為の通信手段が寸断された今、なんとか情報を得るために奔走しているとのこと。
食料、水、電気、医療以外で欠かせないものは、情報を得る為の電話と感じる。
今までは電話をすることで相手に繋がり、声を聞くことは、普通のこと。
しかし、今回のような事態を経験すると、電話が繋がることで相手の
声が聞こえるという普通のことが実にすばらしさことだと感じた
本日の朝でした。